施工事例

事例9 【マンション外構 アプローチ】改修 プライバシーを大切にアプローチを変更 狭くなるハズの階段も広々!設計の工夫で圧迫感を大きく軽減

港区にある高級マンションの1階玄関部の階段のリフォームです。
1階部にお住まいのお客様より「犬を飼うことにしたのだが、外出する時に車に犬を乗せやすいよう、玄関に近い場所に車を停められるようにしたい」とご相談をうけました。
原状では、玄関から歩道側へ続く下り階段が邪魔をして玄関のすぐそばに車を停めることができない状態です。 そこで、お客様との打ち合わせの上、思い切って1階玄関前の階段を無くし、1階玄関に程近い場所に駐車スペースを確保することにしました。出入りについては、玄関前にポーチを作り、2階部にお住まいの方の使われている階段を共有して使用するように導線を変更します。
このリフォームの最大のポイントは、玄関ポーチ部をの緩やかなアール(曲がり)を持たせた設計です。
玄関ポーチが出っ張る分、2階部分から歩道へ続く階段の幅が大幅に狭くなってしまうのですが、ポーチ部の側面にアール(曲がり)を持たせることによって、階段の上から下へ末広がりに広がるラインを作り出しました。これにより、実際は幅が狭くなったにもかかわらず、圧迫感を感じさせない階段にリフォームすることに成功しています。

【担当設計士からのコメント】
お客様に大変喜んでいただいた、思い出に残るリフォームでした。
特に嬉しかったのは、お客様のご主人様から、「リフォームして玄関ポーチを増設したとはとても思えない。まるでマンションが元々この設計で建てられていたと思うほど自然ですね。驚きです」と評価をいただいた事!こんな言葉をいただけるなんて、建築士冥利に尽きます。
  • 狭くなったハズの階段も広々!設計の工夫で圧迫感を大きく軽減
  • 施工前:元々は、玄関から歩道側へ続く下り階段が邪魔をして、玄関のすぐそばに車を停めることができない状態でした。
  • 玄関ポーチ側面を曲面にすることで、階段の上から下へ、末広がりに広がるラインが出ました。ポーチの増設で、実際は階段の幅はかなり狭くなったのですが、このラインにより、狭苦しい圧迫感を感じさせず、幅を狭めることができました。まさに発想の勝利です。
  • 上手くアールを出す為には、高い技術力をもったコンクリート打設の職人さんが必要です。今回の職人さんは長い経験があり「コンクリートのことなら何でも任せろ!」と大変頼もしい方。仕事も完璧でした!
  • 1階玄関から見た写真です。玄関ポーチは十分な広さがあり、家からの出入りもスムーズです。